【効率的勉強法 塾なし高校受験】効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編④》(No.151)
みなさん、こんにちは。
前回の「効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編③》」では、『「覚えやすさ」や「思い出しやすさ」を増すための【とっかかり】』の具体例として「関係に着目する」というお話しました。
今回は、【とっかかり】の別の具体例についてお話しします。
◎「【とっかかり】をくっつけて覚える」の具体例≪つづき≫
3 抽象化
英単語は、1つの単語に対して複数の意味があります。
古文単語や漢字も同じことが言えます。
これらの複数の意味を全て覚えるのは、なかなか大変です。
そこで、私もうちの子どもも、「抽象化」という作業をして、覚える手間を省いていました。
「抽象化」は、複数ある意味の共通点を見つけ、全体を包含する「イメージ」を作るという方法です。
そして、複数の意味の代わりに、その「イメージ」を覚えます。
その複数の意味から「抽象化」されて作られた「イメージ」を、実際の英文等に当てはめて、その文脈に合った訳語をつけるということになります。
分かりにくいと思いますので、「go」という英単語を具体例に挙げて説明します。
「go」という単語の意味で、受験で使う主要なものは概ね以下の(1)~(5)とおりです。
(1)行く
I go to the school.
私は学校に行く。
(2)<道などが>延びていく
The path goes east.
その道は東に延びている。
(3)<時間などが>過ぎていく
Time goes by.
時が過ぎていく。
(4)<命などが>なくなる
I want to go in my sleep.
私は眠りの中で逝きたい。
(5)<貨幣などが>出ていく。流通している
Money will come and go.
金は天下の回り物(お金は来ては去ってしまう)。
「抽象化」は、複数ある意味の共通点を見つけ、全体を包含する「イメージ」を作るという方法でした。
一見バラバラの(1)から(5)の意味ですが、考えてみると以下のような共通点があります。
「ある基準点から、何かが離れていく」
(1)では、私が現在いる場所、例えば自宅という「基準点」から、「私」が学校へ離れていく。
(2)では、この発言をした誰かがいる場所という「基準点」から、「道の行く先」が東へ離れていく。
(3)では、現在という「基準点」から、「時間」が未来へ離れていく。
(4)では、私の身体という「基準点」から、「私の魂」が離れていく。
(5)では、人間の財布・預金口座という「基準点」から、「お金」が離れていく。
したがって、「go」という単語の意味を覚える場合、「ある基準点から、何かが離れていく」というイメージを覚え、それぞれの英文で出てきた「go」を、覚えたイメージを基にその文脈に合わせて訳すというのが「抽象化」です。
実際に辞書に載っている「go」の意味はもっとあります。
しかし、それらも概ね「ある基準点から、何かが離れていく」というイメージの中で整理できるものです。
単語の意味を「イメージ」で覚えるという方法は、上記のように複数の意味がある単語のときはもちろん有効ですが、そうでない場合でも、単語の意味を思い出しやすくするという効果があります。
効率的・効果的なインプットのための「抽象化」という方法、是非とも活用してみてください。
今回は、これで終わります。
今回も長文になってしまってすいません。
次回も、「【とっかかり】をくっつけて覚える」の別の具体例についてお話しします。
今回も読んでくださり、ありがとうございます。
【ブログ内関連リンク】
効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編①》(No.148)
効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編②》(No.149)
効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編③》(No.150)
(写真はイメージです笑)
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