【効率的勉強法 塾なし高校受験】効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編③》(No.150)
みなさん、こんにちは。
いよいよ150本目の記事になりました。
多くの皆さんが読んでくださるおかげで、ここまで来られました!
本当にありがとうございます!!
今後も、勉強を頑張る中学生の成績アップと志望校合格に少しでも貢献できるよう、全力で記事を書いていきます。
今後ともよろしくお願いいたします!
前回の「効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編②》」では、『「覚えやすさ」や「思い出しやすさ」を増すための【とっかかり】』の具体例として「説明や定義を活用する」というお話しました。
今回は、【とっかかり】の別の具体例についてお話しします。
◎「【とっかかり】をくっつけて覚える」の具体例≪つづき≫
2 関係に着目する
受験生が覚えなければいけない事項は大量にあります。
もちろん、全てを完璧に覚えるのが理想です。
ただ、覚えなければいけない事項をよく見てみると、覚えなくても覚えたのと同じ効果が得られたり、少ない努力で覚えられたりという場合があります。
それが、今回のテーマ「関係に着目する」の意味するところです。
抽象的な話で分かりにくいと思いますので、具体例を挙げます。
★具体例1
「3日後の授業で、都道府県庁所在地の小テストをしますので、勉強してきてください。」と先生から言われたとします。
都道府県は47ありますので、当然、都道府県庁所在地も47あります。
普通に考えれば、覚えなければいけないことは47あります。
「うわぁ、他の勉強もたくさんあるのに、3日で都道府県庁所在地を47も覚えるのか~」となるのが普通です。
ここで「関係に着目する」の出番です。
覚え始める前に、教科書やプリントをよく見てください。
都道府県庁所在地の自治体名(市や区の名前)は、都道府県名と同じという場合が結構あることに気づきませんか?
例えば、青森県-青森市、新潟県-新潟市、京都府-京都市、徳島県-徳島市、宮崎県-宮崎市・・・・・
その数、実に「29」
都道府県庁所在地の自治体名(市や区の名前)と都道府県名が同じであれば、そもそも覚える必要はありません。
したがって、3日後の小テストまでに覚えなければいけない都道府県庁所在地の自治体名(市や区の名前)は・・・
47-29=「18」
関係に着目して整理しただけで、覚えなければいけない事項を半分以下に減らすことができます。
何かを覚えるときには、覚えなければいけない事項をよく見て、「関係に着目」して整理できるものは整理してから覚えると、より効率的・効果的にインプットできます。
都道府県庁所在地以外にも「関係に着目する」と、より効率的・効果的にインプットできるものがあると思います。是非、そのような目線でインプットに取り組んでみてください。
★具体例2
英語で「enjoy」という単語があります。
品詞は動詞で、意味は「楽しむ」です。みなさんよくご存じだと思います。
この「enjoy」、実は「en / joy」というように分割することができます。
「en-」は、「~の状態にする」という意味の接頭語(単語の最後に使う場合は接尾語)です。
「joy」は、「喜び」という意味の名詞です。
この二つをくっつけて、「喜びの状態にする」=「楽しむ」という意味の「enjoy」という単語が成り立っています。
この「en-」という接頭語(接尾語)を、上記のように一旦整理したうえで覚えてしまうと、他の単語を覚えるときに応用でき、単語を覚えるのが楽になります。
「enable」
品詞は動詞で、意味は「<人に>~をできるようにする」です。
これも「~の状態にする」という意味の接頭語「en-」と「~できて」という意味の形容詞「able」をくっつけてできている単語です。
「enjoy」で接頭語「en-」の意味を整理してあれば、この単語は「able」だけを覚えれば、スペルも意味も覚えられます。
もっとも「can = be able to」という連語で「able」の意味を覚えている方にとって、「enable」は、そもそも『覚えなくても覚えている単語』ということになります。
他にも、例えば「unbelievable」という単語。品詞は形容詞で、意味は「信じられない」です。
これも「un/believ(e)/able」というように分割できます。
「un-」は、「~と反対の」という否定の意味の接頭語
「believe」は、「信じる」という意味の動詞
「able」は、さきほど出てきた「~できて」という意味の形容詞ですが、ここでは「-able」として「できる」という意味の接尾語です。
「un-」が整理できていれば、「unfair」という単語も、「~と反対の」という意味の「un-」+「公平な」という意味の「fair」を合わせて、「不公平な」という意味だと簡単に覚えることができます。
単語の構成要素同士の「関係に着目する」という観点を活用し、効率的・効果的なインプットにチャレンジしてみてください。
ただし、この接頭語・接尾語のお話をすると「接頭語・接尾語だけを集中的に覚えるといいのではないか?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
それは違います。
それをやると、英単語を単体で、その日本語訳と組み合わせて覚えるのと同じ「覚えにくく忘れやすい」非効率的・非効果的なインプットになってしまいます。
あくまでも、覚えるべき単語を(電子)辞書等で確認し、その中で接頭語・接尾語を整理・確認しながら、少しずつ使える接頭語・接尾語を増やしていくという方法が効率的だと思います。
上記の具体例1・2以外にも、以下のように「関係に着目する」を活用できます。
・鎌倉幕府の政治が覚えにくい場合に、自分が得意な室町幕府の政治と比較して、似ているところ(類比)、相反するところ(対比)を整理しながら覚える。
・細胞膜と細胞壁を比較して、似ているところ(類比)、相反するところ(対比)を整理しながら覚える。
・英単語のように漢字を分解し、整理して覚える。(例えば、「階」と「皆」)
この「関係に着目する」は、皆さんの感覚や考えによって、応用範囲はかなり広くなります。
上記の例にとらわれることなく、是非、自分なりの「関係に着目する」を活用して、成績アップにつなげてください!!
今回は、これで終わります。
長文になってしまってすいません。
次回も、「【とっかかり】をくっつけて覚える」の別の具体例についてお話しします。
今回も読んでくださり、ありがとうございます。
【ブログ内関連リンク】
効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編①》(No.148)
効率的・効果的な暗記のコツ《インプット編②》(No.149)
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